サイド-バイ-サイドセル(水平型セル)
主な特徴

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セルの概要
Crown Glass Company社のサイド-バイ-サイドセルと同等の水平セルです。より正味の膜透過速度の実験に使用されます。
ドナー側、レセプター側の各々のチャンバーにスターバー(磁石)を置いて個別での攪拌が可能です。また各々の側の温度を目的に応じて変更して膜透過実験することもできます。平面の膜だけでなく、球面の膜にも対応したセルもご用意しています。
セル一式
クランプの面は平面グラウンド(すりガラス状)になっており、薄い透過膜でもリークすることなく使用が可能です。また不均一のメンブレンに対応できるサイズ別のテフロン製のガスケットをご用意しています。サイドバイセルズ(Side-Bi-Side Cells)とは隣合わせた水平の2つのセルの複数を1対としていることを意味します。セル一式には写真のようにドナー側、レセプター側の各セル、スターバー(攪拌用の磁石)及びストッパー(サンプリング・ポート用)が含まれます。

水平型拡散セル:使用方法
規格品のセル容量はオリフィスの直径が5mm~15mmによりきまってきます。メンブレンを二つのセルが合わさる接合部に挟み専用のセル・クランプでこの部分を留めます。クランプの締付けノブを回してセル同士をゆっくり固定します。
攪拌装置(任意またはHシリーズ)の磁石部分にこれらを一式を装着します。(Hシリーズの攪拌装置であれば専用のピンをクランプの穴に差し込みます。)

スターラーHシリーズ
純正フランツセル、水平セル、インラインセル用にデザインされた共用タイプのスターラーです。スターラーは使用する水平セル数(1、3、9)により選択します。
写真の<H9>は水平セルを9つまで搭載可能です。Vシリーズとは異なり別のタイプのセルも搭載可能です。フランツセルもしくはインラインセルでは通常その倍の18つまでスタンドを変更することで搭載可能です。
セル内のスターバー(マグネットの攪拌子)を動かすためのモーターが水平セル1つに対して等距離で2つ搭載されています。専用のスタンドを取り付けることでフランツセ又はインラインセルではこれらを2連にコンバートして使用します。
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ネオフロン製ネイルアダプター
3mmの開口部分も持つ幅28mmx長さ34mmのネイルアダプターです。上下のパーツ、クランプ時の漏れ防止用Oリングとステンレス製ねじ(密閉剤の有無にかかわらずアセンブリを固定する)から構成されます。材質は吸着を防ぐネオフロン(Neoflon)を採用しています。
ネイルアダプターにはガラス製セルで漏れがなく挟み込めるようにゴム製のOリングが上下に付属します。