In-Vivoでの髪の光沢測定

髪のツヤは通常、制約の多い環境で測定されます。例えばSAMBA HAIRであっても、光成分を正しく分離し、光の帯を確認し、光沢係数を計算できるようにするために、毛髪サンプルを円筒形状の上に設置する必要があります。

TANGOでは、毛髪が反射・拡散する光の異なる成分を、被検者を特に拘束することなく分離できる革新的な偏光イメージング技術を採用しています。通常よりも多様な条件下（特定の髪型、民族の違いによる毛髪の形状など）でのツヤの分析を可能にしました。

TANGOシステムは、毛髪繊維から出る以下の光の成分を分離することができます。
 
・外部反射（光沢）
・内部反射（彩度）
・拡散
 
各コンポーネントが持つ偏光シグネチャーを基に測定を行います。この方法では、パルス偏光照明システムと偏光解析イメージングシステムを組み合わせて使用します。
 
照明システムは偏光発生器（PSG）を通過、偏光の状態はPSGによって制御されます。照明された毛髪サンプルから戻ってきた光は、偏光アナライザーを通った後、イメージングシステム（ビデオカメラ）に送られます。
 
3つの成分を分離するために、N組の偏光状態（PSGN、PSAN）に対応するN枚の画像を取得します（N≧4）。各画像の取得、PSGとPSAの制御はコンピュータを使用して実行。その後、N枚の画像を解析処理し、各画素の寄与を分離します。

実際に処理した画像の例を以下に示します。金髪、茶髪、黒髪の3色の髪を円筒の上に置き、光沢帯と彩度帯、拡散光が完全に分離されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左下の画像は、1つのマネキンヘッドから得られた光沢、彩度、拡散画像を分離した画像です。