半透明度測定装置 TLS855
主な特徴
内部散乱光を取り込みマッピング表示。肌の透明感、物体の半透明度の評価に。
物体の多くは光を伝え、光は内部で散乱します。それらは完全に透明な状態でも、光を全く伝えない不透明な状態でもありません。この場合全て半透明であると言うことが出来ます。半透明の度合いは光の吸収と散乱係数により決定されます。Translucency(半透明度)は既存の色差計やスペクトロメーター等での重要な補足要素となり、実際の肉眼による「見え方」に影響を及ぼします。このため半透明度の測定は対象物の「見え方」をより客観的に評価するうえで大変重要です。
液体、固体のいずれでも使用可能
測定対象に触れるファイバー・オプテック・プレート(FOP)部分は防水加工されているため、濡れた状態の肌、溶剤、液体でも測定が可能です。感知するセンサー部分は更にプローブ中側に配置され万一の誤作動を防ぎます。
測定時のブレを軽減
測定自体は数秒で終了するためより正確な位置での測定が容易です。ブレ等の影響を最小限に抑えます。
※化粧品産業用研究機器
Windows 版の制御用ソフトを添付
添付のWindows版記録用ソフトを使用すれば対象物のデータを3つのパラメーターで表示、記録します。その際信号のプロファイルも同時に表示、対象物毎の波形を重ね合わせて比較も出来ます。また対象物に合わせてRGB各々の値を任意で変更することも可能です。
物体の内部で散乱した光のみが捉えられることで、既存の測定器のように物体表面からの反射光の影響を受けることなく測定が行われます。結果は側面方向へ散乱する光の割合、後方散乱する光の総和から定量化されます。
測定の仕組み
半透明度測定装置 TLS855:測定原理
プローブのLED①から測定対象に光を照射すると半透明な対象物は内部で光の散乱を起こします。ファイバー・オプテック・プレート(FOP)②に光の一部は戻ってきます。この際の光は光源に近い図の左側程多く、光源に遠くなるほど弱くなります。この後方散乱した光を約500チャネルで捉え、フォトダイオード・アレイ③で信号として受信します。
ソフト④では光量レベルを対象が照らされた位置からの相関としてマッピング表示します。