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フランツ拡散セル 

主な特徴

静置型フランツセル

静置型フランツセル

垂直型ガラス製の拡散セルです。一般にフランツセルと呼ばれています。オリフィス(開口部)の直径は標準で5mm, 9mm, 11.28mm, 15mm, 20mm、25mmから選択できます。またその他のサイズも特注で作成が可能です。

フランツセルには図の静置型に加え、皮膚のViabilityを維持できるフロー型(Flow through diffusion cell)があります。

*オリフィスとはセル上部のレセプターチャンバー部分の面積を指します。5ml ~20mlのものを規格品としてご用意しています。これらは主にジャケット付セルの最低容量となります。規格品以外の別注も承りますのでご相談ください。

また図のジャケットなし、ジャケット付きという分類にもあり、測定目的・内容により適切なものをお選びいただくことが重要です。

このうちオートメーションシステムにはバッファーを持続的に交換可能なジャケット付きのフロー型のみが対応します。
 
右は一般的なジャケット付セルを表した図です。ジョイント部分はこれを含め数種ありますが、規格品として図の平面グランドジョイントが多く用いられます。容量自体に影響は与えません。全てのセルは図のように二つのガラス部分から構成され、クランプ、スターバー(攪拌に使用する磁石)とセットとして販売されます。
 
左はジャケットなしのセルをスポンジ等に立てたものです。(ジャケットの役割等に関してはFAQをご覧ください。)ジャケットの有無に加え、最低容量等に若干の違いが出てきます。使用には温度コントロールされたプール、スタンド(専用スタンドは別売)、プールに対応するスターラーが必要です。

フロー型フランツセル

フロー型フランツセル

フランツセルには静置型に加え、この皮膚のViabilityを保てるフロー型があります。生理状態を維持するため、必要な栄養溶液を持続的に交換するための機能を備えています。具体的にはレセプター溶液循環のために新たなポートが加わります。「フランツセル自動経皮吸収試験システム」はこのフロー型を使用した際のみに構築できます。(現在は生産を終了しており、備品やフロー型セルについては既存のシステムユーザー様向けのみの供給です。)

英語の "flow thru"、 "flow cell"、 もしくは "flow type" はともにレセプターコンパートメント内を流れることを表します。(ジャケットについて特に特別な変更はありません。)

オリフェスの直径が同じフロー型のレセプター容量は静置型にそれに比べ大きくなっています。これはジャケットの上部とジョイントの距離が長く、循環に必要なアームに適応させるよう設計されているためです。なおフロー型にはアームの形状等から4つのタイプがあります。

Oリング仕様のフランツセル
 
 
 

フランツ型拡散セル:使用方法

試験を開始する前にレセプター内のバッファー、メンブレン(合成樹脂もしくは何らかの生体膜)、バッファーの温度、サンプリング容量、サンプリングの間隔を試験内容に合わせて決めておきます。

①恒温層の温度(循環するお湯の温度)を確認し、蒸留水を捨てた後、各セルにスターバーを入れます。

②メンブレン貼り付け時のバブルの発生を抑えるためレセプターの表面張力を利用してレセプターの上面一杯の水位から多少バッファーが盛り上がる程度(オーバーフロー気味)に満たします。

③メンブレンをレセプターのトップにゆっくり載せます。この際先ほどの盛り上がったバッファーの上から被せ余分なバッファーを隙間から漏れ出させるように上から圧します。もし空気がメンブレンとレセプターの間に溜まってしまったら、メンブレンを外し、再度バッファーを足してやり直します。

④メンブレンのバッファーへの接地面が完全で隙間がないか再度確認します。
ドナーキャップを取り付けクランプで留めます。各メンブレンのバリヤー機能の違いや、目に見えない漏れ等を把握するために水分蒸散計によるバリアーを測定し均等であることを確認します。

⑤定量(一般的には0.3gm /ml)のドナーコンパウンド溶液(ジェル、ローション、クリーム等)をメンブレンに塗布(もしくはドナーに添付)します。

フランツセル専用スターラー
 

スターラーVシリーズ

純正フランツセル専用スターラーVシリーズにはV3、V6、V9があり、それぞれ3、6、9つのセルを搭載できます。注)25mm以上のフラットフランジタイプのセルはVシリーズでは使用できません。
スターラーの選択に際してはセルの数に加え、各セルの中心までの距離を考慮に入れます。V3ではセル3つ、V9ではセル9つを搭載し1つのセルの中心から隣接するセルの中心までの距離は127mmになります。(これとは別に水平セル・インラインセルにも使用可能なHシリーズがあります。)
V9-Cではセルの数は同じですが、この距離は66mmと縮小します。25mmのセルでフラット・フランジ・クランプの幅は65mmあります。このような場合、固定が難しくなります。また30mmのセルでは同じクランプでも71mm幅になり、セル・ホルダーへの取り付けはできません。

参考文献

フランツセル及び専用ピペット

透過試験、拡散試験一般

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2. Percutaneous Absorption, Drugs, Cosmetics, Mechanisms and Methodology, 4th Edition. Bronaugh RL and Maibach HI eds., Taylor Francis Group, Boca Raton, FL, 2005.
 
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人工膜、代替膜の使用に関して

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