硬度・弾性測定装置 BLS785
主な特徴
皮膚の弾力測定、セルライト、むくみ、肌表面のハリ、老化度の指標、その他新素材の物性試験に。
化粧品産業用研究機器
Windows 10、11互換の制御・記録ソフトを添付
添付のWindows版記録用ソフトを使用で機器の設定・制御、データの記録を行います。測定毎の微妙な差を見るため任意の波形を重ね合わせての比較も容易に行えます。
測定データの解析結果以下のパラメーターと共に波形左の枠内に表示されます。
●Indentation:ゼロ点(皮膚表面)からプローブチップが達する最深部(凹み)です。皮膚に関してはハリを表す測定値になり、増加は皮膚の弾性の改善を意味します。
●K:プローブチップの測定開始時の高さです。
●Alpha:運動エネルギー(跳ね返り)の減衰する速度です。増加するほど力を吸収する肌であることを示し、減衰が早く弾力のない肌になります。逆にAlphaの減少は引き締め等の改善が見られる状態です。
●CoR(Coefficient of Restitution):B+C及びA+Cの比率です。「衝突後のチップの速度」に対する「衝突前のチップの速度」の比になります。増加するほど弾力が改善している状態を表します。
●Area:ゼロ点を基準にした振幅(曲線下)の面積です。放出されたエネルギーを表します。弾性、ハリに影響され、面積の増加は弾性の改善を表します。
測定の仕組み
硬度・弾性測定装置 BLS780:測定法
プローブ内部は硬質アームと位置を安定させる「ねじれワイヤー」で構成され、アーム側にハンマー型の測定針が設置されています。
測定針に取り付けられた球形チップは最高点①まで振り上げられリリースと同時に開口部②を通り測定面を叩きます。
チップは設定されたエネルギーでの最深部③まで達して跳ね返り、初期の安定位置を振り子のように行き来して、力が減衰・停止するまで運動を繰り返します。
チップの位置は光学センサーが常に監視しており、位置データはコンピュータに転送後、測定波形、解析数値として記録されます。
ソフトでは任意のデータを同時に表示して重ね合わせることができます。測定部位の硬さや弾性による違いが容易に比較できます。
文献リスト
バリデーション・比較文献
Canestra D.,Nole G.,Techniques to aid reproducibility using Dia-Stron Ballistometer. Unilever HPC USA, Trumbull CT
Jemec, Gregor B. E. , Selvaag, Edgar. , Agren, Magnus. and Wulf, Hans Christian. , Measurement of the mechanical properties of skin with ballistometer and suction cup.Skin Research and Technology Volume 7 Issue 2 Page 122 - May 2001
Mok W., Bautista B., Hoyberg K., Kirnos P., Subramanyan K., Mechanical properties of aging skin - Stratum corneum vs dermal changes. Stratum Corneum III, Poster 04, September 2001
Graham John S. ,Schomacker Kevin T. ,Glatter Robert D. , Briscoe Crystal M. ,Braue Jr Ernest H. and Squibb Katherine S.,Bioengineering methods employed in the study of wound healing of sulphur mustard burns. Skin Research and Technology Volume 8
Issue 1 Page 57 - February 2002